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EURO2008  遠い祖国のヒーロー [EURO2008 Football]

EURO2008も残すところファイナルのドイツvsスペインのみ。
ここまで振り返って、私の印象に残っているのはサッカー的には
スペイン、ロシア、オランダ、クロアチアあたりでしょうか。
そして数々のドラマを生み出したトルコも深く印象に残りました。

もうひとつ、個人的に印象に残ったのは、開催国でも隣国でもないのに
大挙して押し寄せた現地在住のサポーターです。
本国から来るサポーターの数は地理的によほど近くない限りはどうしても限界がありますが、
現地在住サポーターが多いと状況は大きく変わります。
西ヨーロッパ各国が第二次世界大戦後の経済成長時に労働力不足を補うため外国人労働力を大量に
受け入れましたが、オーストリア、スイスにも数多くの外国人が住み始めたことが背景にあります。

また、オーストリアの場合は、かつてのハプスブルク帝国の名残により古くから周辺各国から
人が集まってきたいう歴史的背景もあります。チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、スロヴェニア、
クロアチア、セルビアなどは歴史的関係が今でも根強く残っています。
今回のEURO2008では、この中ではクロアチアサポーターがオーストリアで
4試合を戦いましたのでその存在感が際立ちました。
何代にもわたってオーストリアに暮らす人もいるほどですので数的にも多いですし、熱さでも目立ちました。
↓ウィーンでの初戦・対オーストリア戦でも街中ではオーストリア人に負けないほとの存在感がありました。
コピー ~ P1020287.JPG

↓ウィーンでの準々決勝・対トルコ戦にもクロアチアサポーターが大挙して押し寄せました。
コピー ~ P1020528.JPG

そして、予想通り今大会でも目立ったのがトルコサポーター。
今やヨーロッパ中に広がるトルコ系住民、スイスでもオーストリアでも目立ちました。
私達の住むリンツにもトルコ人街があるほどで、トルコが勝った夜は彼らが車で市内に繰り出して
クラクションを鳴らしてお祭り騒ぎをしていたそうです。熱烈な応援も相変わらずです。
↓ウィーンでの準々決勝・対クロアチア戦でも数多くのサポーターが駆けつけました。
コピー ~ P1020519.JPG

ウィーンでの準々決勝・クロアチアvsトルコはさすが「ウィーン・ダービー」と言われただけあって
ものすごい熱気でした。

スイスではポルトガルサポーターも目立ちました。
ポルトガルからはフランス語圏に多くの労働者がやってきましたが、
スイスにも約17万人のポルトガル系の人が主にフランス語圏にいるそうです。
ポルトガルが開幕前キャンプ地に到着した際、チーム関係者が「予想もしていなかった」ほど
多くのファンが熱烈に出迎えに来たそうです。
↓さらに公開練習にも多数のファンが詰め掛け、公開練習のチケット争奪戦まで起きたということです。
PortugalFans.jpg
ポルトガルは最初の2試合をジュネーヴ(フランス語圏。今大会唯一の非ドイツ語圏の会場)で戦い2連勝、
その後の2試合はバーゼル(ドイツ語圏)でホームのスイスと準ホームのドイツに敗れたのは印象的です。
サポーターの数だけで勝敗を語ることはできませんが、ジュネーヴでのポルトガルへの大声援は
大変印象に残りましたし、大きな後押しになったのではないかと思います。

遠い祖国から来たヒーローを熱く応援するサポーター、これもEUROのお祭りムードを盛り上げたと思います。
さあ、いよいよファイナル!

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