EURO2008 クロアチアvsトルコ 白熱!ウィーン・ダービー!!! [EURO2008 Football]
6月20日、EURO2008準々決勝クロアチアvsトルコを観戦してきました。
現地の新聞には「ウィーン・ダービー」という文字が目立ちました。
ご存知の方も多いでしょうが、ダービーマッチとは同じ街または同じ地区のライバルチーム同士の
激しく熱い戦いのことを指しますが、ウィーンにはクロアチア系、トルコ系の人がともに非常に多いことから、
このようなネーミングが出てきたのでしょう。
夕方、ウィーンの街中にはすでに両チームのサポーターが大挙して押し寄せていました。
↓ウィーン西駅から(正確に言うとウィーンに向かう電車の中から)クロアチアの応援が始まっていました。
↓目抜き通りのマリア・ヒルファー通りではトルコサポーターが車のクラクションを鳴らしながら気勢を上げていました。
写真を撮りに行くと、ニコッと笑顔が返ってきました。
↓ウィーンのFanZone(パブリックビューイング会場)も試合開始2時間以上前でしたが、ものすごい人だかりと熱気!
この日FanZoneには10万人が詰めかけ、クロアチアサポーターが7万人、
トルコサポーターが3万人だったそうです。
↓王宮前では「ツタンカーメン展」が開催されていましたが、その宣伝オブジェも
サッカーのユニフォームをまとっていました。
そしてウィーンのプラター公園にあるエルンスト・ハッペル・スタジアムに向かいます。
↓地下鉄もEUROモード
地下鉄の電車の中で両チームの応援合戦のボルテージが早くもあがっていきます。
↓そしてスタジアムに入りました。私達の座席はクロアチア側のゴール裏。
私達の周囲はオーストリア人、ドイツ人などが多かったようで、時折日本人も見かけました。
要するに今回の試合では中立の人達、その周りはもちろんクロアチアサポーターが多かったです。
ドイツ人、オーストリア人はグループB1位通過であれば母国の試合を観戦できたのですが、
当てが外れた形となったのでしょう。
↓対面はトルコサポーターが陣取っていました。
スタジアム全体の雰囲気としては、(中立の人を除けば)7割クロアチアサポーター、
3割がトルコサポーターといったところでしょうか。
試合前から両チームの応援合戦で盛り上がります。
↓スターティングメンバー紹介でも大声援が飛びます。
↓そしていよいよ選手入場!
↓引き続いて国歌斉唱。
選手入場前に、スクリーンにてトルコのエムレ選手とクロアチアのニコ・コバチ選手の
メッセージが流されていました。おそらく「相手の国歌が流れている間はブーイングをしないように」
との呼びかけだと思われます。そのせいもあり、相手の国歌にブーイングをする人はほとんどいませんでした。
(かつては非常に多く、問題になっていました)
↓クロアチア国歌斉唱の際、前にいた若い男性サポーターが携帯電話を掲げていました。
電話の向こうは家族か友人なのでしょうか、スタジアムに響くクロアチア国歌を聞かせている様子が印象的でした。
そしてキックオフ!
耳をつんざくほどの「フルヴァツカッ!」の大声援が何度も何度もこだまします。
(クロアチア語では自国のことを「フルヴァツカ」と言います)
↓若きエース、モドリッチ選手(背番号14)にも大きな声援が飛びました。
↓観衆は51,428人!
試合内容については、みなさんご存知の通り。
有利に試合を進めていたクロアチアが何度かあったチャンスをものにできず、
何となくスコアレスでのPK戦の匂いが漂い始めました。(その予感は半分当たり、半分外れました)
そして延長終了間際のドラマ。
119分にクロアチア・クラスニッチ選手の先制ゴール!
しかし、トルコが3度目の奇跡を起こします!何と延長後半ロスタイム122分に奇跡の同点ゴール!
その後試合はPK戦(3-1)でトルコが勝利!
勢いを失ったクロアチアは4人中3人が失敗。(トルコは3人全員が成功)
試合中、一つ残念なことがありました。
一部のクロアチアサポーターのマナーが非常に悪く、
多くの人(善良なクロアチアサポーターを含む)が嫌な思いをしました。
私もヨーロッパのクラブチームの試合は何度も観戦してきましたので、
このようなことがあることはもちろん想像はしていました。
あるいは今回の対戦カードを見て、多少のことには目をつぶろうとある程度覚悟もしていました。
しかし、EUROのような世界が注目するビッグイベントでここまでマナーが悪いというのは
やはり国の恥であると思います。別に個人的に身の危険を感じたわけではありませんでしたが、
やはりお祭りムードを害されて気を悪くしました。
(私の周囲にいたまともなクロアチアサポーターもこのような行為には怒っていました)
私個人としては、これらの一部クロアチアサポーターの悪行が
この試合の劇的な結果に結びついたような気さえもしてきます。
ともあれ、ウィーン・ダービーは熱く燃えた中で予想もつかない結末を迎えました。
翌日の新聞にもこの熱い戦いの様子が掲載されていました。
「オッタクリンクがヨーロッパ選手権の首都になった」との見出しも。
オッタクリンクはウィーン郊外の移民が多いところで、トルコ系、クロアチア系ともに大勢いるそうです。
オッタクリンクのトルコ系とクロアチア系の「勢力地図」も掲載されていました。
さあ、これで準決勝のカードはドイツvsトルコとなりました。
オッタクリンクはじめオーストリア全土ではまたトルコ系住民が盛り上がることでしょう。
また、巨大なトルコ系社会が存在するドイツでは、この対戦は社会現象以上の熱気を帯びることでしょう。
私には準々決勝のスペインvsイタリアという好カードが残っています。
クロアチアvsトルコの当日及び翌日には早くもスペインサポーターの姿が多く見られました。
(イタリアサポーターはグループリーグ突破を決めるのが遅かったせいか、まだ少数でした)
何はともあれ、素晴らしい熱戦を期待したいと思います!
現地の新聞には「ウィーン・ダービー」という文字が目立ちました。
ご存知の方も多いでしょうが、ダービーマッチとは同じ街または同じ地区のライバルチーム同士の
激しく熱い戦いのことを指しますが、ウィーンにはクロアチア系、トルコ系の人がともに非常に多いことから、
このようなネーミングが出てきたのでしょう。
夕方、ウィーンの街中にはすでに両チームのサポーターが大挙して押し寄せていました。
↓ウィーン西駅から(正確に言うとウィーンに向かう電車の中から)クロアチアの応援が始まっていました。
↓目抜き通りのマリア・ヒルファー通りではトルコサポーターが車のクラクションを鳴らしながら気勢を上げていました。
写真を撮りに行くと、ニコッと笑顔が返ってきました。
↓ウィーンのFanZone(パブリックビューイング会場)も試合開始2時間以上前でしたが、ものすごい人だかりと熱気!
この日FanZoneには10万人が詰めかけ、クロアチアサポーターが7万人、
トルコサポーターが3万人だったそうです。
↓王宮前では「ツタンカーメン展」が開催されていましたが、その宣伝オブジェも
サッカーのユニフォームをまとっていました。
そしてウィーンのプラター公園にあるエルンスト・ハッペル・スタジアムに向かいます。
↓地下鉄もEUROモード
地下鉄の電車の中で両チームの応援合戦のボルテージが早くもあがっていきます。
↓そしてスタジアムに入りました。私達の座席はクロアチア側のゴール裏。
私達の周囲はオーストリア人、ドイツ人などが多かったようで、時折日本人も見かけました。
要するに今回の試合では中立の人達、その周りはもちろんクロアチアサポーターが多かったです。
ドイツ人、オーストリア人はグループB1位通過であれば母国の試合を観戦できたのですが、
当てが外れた形となったのでしょう。
↓対面はトルコサポーターが陣取っていました。
スタジアム全体の雰囲気としては、(中立の人を除けば)7割クロアチアサポーター、
3割がトルコサポーターといったところでしょうか。
試合前から両チームの応援合戦で盛り上がります。
↓スターティングメンバー紹介でも大声援が飛びます。
↓そしていよいよ選手入場!
↓引き続いて国歌斉唱。
選手入場前に、スクリーンにてトルコのエムレ選手とクロアチアのニコ・コバチ選手の
メッセージが流されていました。おそらく「相手の国歌が流れている間はブーイングをしないように」
との呼びかけだと思われます。そのせいもあり、相手の国歌にブーイングをする人はほとんどいませんでした。
(かつては非常に多く、問題になっていました)
↓クロアチア国歌斉唱の際、前にいた若い男性サポーターが携帯電話を掲げていました。
電話の向こうは家族か友人なのでしょうか、スタジアムに響くクロアチア国歌を聞かせている様子が印象的でした。
そしてキックオフ!
耳をつんざくほどの「フルヴァツカッ!」の大声援が何度も何度もこだまします。
(クロアチア語では自国のことを「フルヴァツカ」と言います)
↓若きエース、モドリッチ選手(背番号14)にも大きな声援が飛びました。
↓観衆は51,428人!
試合内容については、みなさんご存知の通り。
有利に試合を進めていたクロアチアが何度かあったチャンスをものにできず、
何となくスコアレスでのPK戦の匂いが漂い始めました。(その予感は半分当たり、半分外れました)
そして延長終了間際のドラマ。
119分にクロアチア・クラスニッチ選手の先制ゴール!
しかし、トルコが3度目の奇跡を起こします!何と延長後半ロスタイム122分に奇跡の同点ゴール!
その後試合はPK戦(3-1)でトルコが勝利!
勢いを失ったクロアチアは4人中3人が失敗。(トルコは3人全員が成功)
試合中、一つ残念なことがありました。
一部のクロアチアサポーターのマナーが非常に悪く、
多くの人(善良なクロアチアサポーターを含む)が嫌な思いをしました。
私もヨーロッパのクラブチームの試合は何度も観戦してきましたので、
このようなことがあることはもちろん想像はしていました。
あるいは今回の対戦カードを見て、多少のことには目をつぶろうとある程度覚悟もしていました。
しかし、EUROのような世界が注目するビッグイベントでここまでマナーが悪いというのは
やはり国の恥であると思います。別に個人的に身の危険を感じたわけではありませんでしたが、
やはりお祭りムードを害されて気を悪くしました。
(私の周囲にいたまともなクロアチアサポーターもこのような行為には怒っていました)
私個人としては、これらの一部クロアチアサポーターの悪行が
この試合の劇的な結果に結びついたような気さえもしてきます。
ともあれ、ウィーン・ダービーは熱く燃えた中で予想もつかない結末を迎えました。
翌日の新聞にもこの熱い戦いの様子が掲載されていました。
「オッタクリンクがヨーロッパ選手権の首都になった」との見出しも。
オッタクリンクはウィーン郊外の移民が多いところで、トルコ系、クロアチア系ともに大勢いるそうです。
オッタクリンクのトルコ系とクロアチア系の「勢力地図」も掲載されていました。
さあ、これで準決勝のカードはドイツvsトルコとなりました。
オッタクリンクはじめオーストリア全土ではまたトルコ系住民が盛り上がることでしょう。
また、巨大なトルコ系社会が存在するドイツでは、この対戦は社会現象以上の熱気を帯びることでしょう。
私には準々決勝のスペインvsイタリアという好カードが残っています。
クロアチアvsトルコの当日及び翌日には早くもスペインサポーターの姿が多く見られました。
(イタリアサポーターはグループリーグ突破を決めるのが遅かったせいか、まだ少数でした)
何はともあれ、素晴らしい熱戦を期待したいと思います!